今年度のすその教室は、学年も学校もみんなそれぞれ異なったクラスがありました。普通に生活していたら知り合えなかっただろう同世代の人と、時に時事問題について一緒に考え、はたまた個人で作文スキルを磨き、互いの書いた文章を読んで何かを感じる...そんな距離感がとても良いクラスです。
コロナ禍を経て大人数クラスをなくしましたが、やはりたくさんの人と会話し、一緒に考えることは非常に有意義な時間です。タイミングが合えば、小学生と中学生、学校も教育課程も全く異なるクラスが誕生するといいなとおもいます。
今年度のすその教室は、学年も学校もみんなそれぞれ異なったクラスがありました。普通に生活していたら知り合えなかっただろう同世代の人と、時に時事問題について一緒に考え、はたまた個人で作文スキルを磨き、互いの書いた文章を読んで何かを感じる...そんな距離感がとても良いクラスです。
コロナ禍を経て大人数クラスをなくしましたが、やはりたくさんの人と会話し、一緒に考えることは非常に有意義な時間です。タイミングが合えば、小学生と中学生、学校も教育課程も全く異なるクラスが誕生するといいなとおもいます。
4月と5月は根拠をあげて意見文を書く練習をしてきたので、6月は楽しくエッセイを書きました。日記とは違い”誰かに読んでもらうこと”を前提に書く文章。たくさんの人気エッセイ本を参考にしながら、さまざまな語り口調で書きます。さくらももこさん風、朝井リョウさん風、向田邦子さん風...読む人を惹きつける文章ってどんな文かな?
その中から、エッセイを書くことが大好きになった生徒さんの文章を2つ紹介します。2つとも同じ生徒さんが書いたものです。
【忘れ物】
忘れ物。それは、忘れたもの。
人間なので、忘れると言う事は仕方がない事だ。
でも違う場合もあるかもしれない。
その日、私は忘れ物をした。それも、 忘れたもの、ではない忘れ物をした。
忘れ物をした帰り、 思い出した。
とっさに戻ろうとした。
でも、一度止まった。
めんどくさいから…
そんな単純な理由で忘れ物、をした。 そういう場合の忘れ物もあるのかもしれない。
【風邪かもしれない】
ある日の夜、少しおかしかった。ちょっと喉が渇いていて、水を飲んでも乾いてしまう。そんな日が2日続いた。2日目の夜、不思議な思いを抱えながら眠りについた。
次の日の朝、異変は起こった。朝起きたら、恐ろしい喉の渇きだった。少しでも和らげようと思って唾をためて飲んだ。 痛みを和らげようとのんだ唾が喉に引っかかって、ものすごく痛かった。喉に針が刺さったようにピリピリした。喉のところにある肉がジグザグして、引っかかっているのかと思った。私はすぐ お母さんに言った。
「喉が痛い。」
風邪だよと言われた。私は、少しむかついた。これまで風邪を引いたことがなかった。それをお父さんは、
「体が強いんだ。」
と言ってくれた。それが嬉しかった。なのに、風邪をひいた。お父さんには言いたくなかった。でも気づかれないはずがない。一緒の家に住んでいるからだ。しかも、何かの変化をすぐに言いたがるお母さんがいるからだ。でもお母さんは一生懸命看病してくれた。その時わたしはこの世界にいる人に問いたかった。犬でも、ウサギでも、誰でも良かった。
わたしが苦しんでいる中、何をしているの?
一月二月、小学生クラスは創作活動を行いました。今年度は17名が3ヶ月で各々の創作文を書き上げました!学園もの、歴史ファンタジー、奇譚話...どの作品も”好き”や”面白い”がたくさん詰まった宝物。家族に見せるんだ〜とニコニコ顔で持ち帰ったお子さんもいます。ぜひご家族で楽しんでいただきたいです。
中学生は学力調査や学年末テストに向けて『国語のお勉強』を頑張りました。〇〇点取れたよ!今回は何点だったでしょう?今回は、めちゃくちゃ頑張ったよ。...テストごとにいろいろな報告をしてくれることが嬉しいです。作文教室では、作文問題の書き方はもちろんですが、文法や国語全般の解き方もお伝えしています。これからも一緒に問題を解いていこうね。国語が得点源の子が増えてくれるといいな。
そして昨日、中学三年生が作文教室を卒業しました。屈託のない笑顔でおしゃべりしていた小学生時代から6年かな?身長もぐんぐん伸びて逞しく、精悍な顔つきになって、もう感慨無量です。面白いツボが似ている気がして、世の中のことや本のこと、たくさんの話をしたね。卒業おめでとう。キラキラ輝く朝の光、満足そうに目を覚ます君。あなたの書く文章は、詩的で美しい世界でした。ぜひこれからも書くことを続けていってください。
毎年この時期になると、小学生クラスのみんなに書いてもらっているのが
読売KODOMO新聞さん主催の『400字で言わせて!』、今年で5回目の参加です。
400字以内という条件だけで、あとは何を書いてもOK!という懐の広さ、なんて素敵な趣旨なのでしょう。
普段は200字で意見をまとめている教室の子どもたちですが、400字になっても何の抵抗もなく楽しそうに書き上げていきます。ファンタジーに挑戦したり、日記を書いたり、不満をとことん書いてみたり...みんな生き生きとした目で鉛筆を走らせています。自分の言いたいこと、書きたいことが文章になる楽しさと達成感は格別だね!
年が明けたら、創作活動を予定しています。
続きまして、小学5年生の女の子が書いた未来日記を紹介します。
最近の若者たちの顔は、みんな同じに見える。たとえば、長い髪の男の人がいたとする。その人が風邪気味でマスクをつけていたら、女の人なのか男の人なのかわからない。最近のアイドルたちもそうだ。みんなダンスが上手で、顔がツルッとしていて、肩幅がせまい。声を聞かないと性別がわからない。つまり私が言いたいのは、宇宙人のように、近い未来 人間もみんな顔が同じになってしまうのではないかということだ。
自分が2100年にいたら......を想像して書いた日記です。
この生徒さんは、宇宙人の話や人間の進化系の話を普段から家族としているそうです。宇宙人は未来の人間かもしれない!などたくさん話をしてくれました。
夏休み明けの作文教室が再開しました。
まだまだ夏休み気分の子どもたち。「思うように頭が動かない〜!」「漢字忘れてる〜!この漢字は何??」と言いながらも楽しそうに原稿用紙に向かっていました。
夏休み明けの最初のテーマは、未来日記です。ドラえもんやTOYOTA WOVEN CITYの映像を見ながらいろいろと想像します。2100年の今日を想像できるかな?
小学6年生の生徒さんは、2100年に今の自分がいたら...と想像して日記を書きました。
2100年8月26(Thu.)
今日は、学校に行く気分ではなかったので、VRで授業を受けました。今日の特別出席者は5人で、少ない方でした。暑い日は、いつもクラス17人中8人くらいいるのでなんでだろうと思いました。そういえば、今じゃVRがあたり前だけど、昔(2020くらいだったかな)はオンライン授業でさえ当たり前じゃなかったらしいです。今は起きて、ご飯食べたら何も持たずにテレポで登校するのが当たり前なので、なんてめんどくさい世の中だったんだろうと思いました。
授業はいつもと同じでした。有名なお菓子職人の方が来てくださったり(私はUFO研究者の方が来てくれた方がいいのにと思っている)、国語の授業をVRで体感しながら漢字の学習をしました。(本当の漢字と、似ているけど違う漢字が出てきて、間違った方の漢字を銃で打つもの)
面白かったのは授業の先生の衣装が1日に5回も変わったことです。いつもは2回くらいです。(うちのクラスだけ。おしゃれ好きらしい。)クラスの担任の先生はいっつもジャージです。そして暇そうです。(授業の先生はAIで、担任の先生は人間。AIと言っても見た目ほぼ人間のプロジェクターで映し出してる AI。何度も言うけどほぼ人間)
読書感想文に税の作文...連日のように子どもたちがやってきては作文を書いていきます。
小学生が読書感想文を書き上げるまでにかかる時間は、読書の時間を除いて平均4時間ほど。みんな一生懸命に言葉を繋いで、自分の気持ちを表現しています。
私はそばにいて、わからない漢字だったり、この文章わかる?と聞かれたものに感想を言ったり、これ読んで〜!と言われたものを読んだりツッコんだり。一人だと心が折れちゃいそうな作文の宿題も、誰かと一緒ならやりたくなっちゃうもんね。中学生の生徒さんが、「選択課題は作文にしたよ!」と言ってくれるのも嬉しくて、「だって作文が一番楽勝じゃん!」なんて聞くと顔が緩んじゃいます。
オンラインでの作文教室をご希望された生徒さんがいたので、これを機会にと挑戦しました!まだまだ改善の余地が多々ありますが、ほぼ時間通りに納得のいく内容ができたのでニンマリです。近いうちに”ひらまつ作文教室オンライン”を紹介できるよう、準備を進めていきたいと思います。
ただいまみんなが取り組んでいるお題は、『形容詞を使わずに日記を書こう!』です。
早速子どもたちの日記を紹介します。
今日は 3回目の最後の仮入部だった。私は吹奏楽部に入部しようと思っている。そして今日は本気で部活に取り組んだ。私はチューバと言う10キロもある重さの楽器を演奏した。チューバの第一印象はとにかく象の赤ちゃんのようだった。その象の赤ちゃんを抱きながら、象の鼻の穴に吹く感じでとても力を入れたためなのか、何かめまいがして倒れそうだった。そのためチューバは一生やらないことを決意した。(中学1年)
今日、参観日があった。わかっている問題もいつもなら手を挙げて答えられるのに、緊張して前をみることしかできなかった。先生に指されてしまい、みんなの前で発表することになった。発表した後走って席についた。顔が真っ赤になって頭が真っ白になった。私はちゃんとしゃべれていたのかな?(小学6年)
上の文章は作文教室にずっと通ってくれている中学生の日記です。初めてのチューバの大きさに驚いたこと、大切に大切にチューバを扱った様子が伝わってきます。しかも最後にオチまでついていて(笑)。中学3年生になった時にこの文章を読み返したら、きっと顔が緩んじゃいますね。
下の文章は、4月から作文教室に来てくれている6年生の文章です。形容詞を使わずに、どんな気持ちだったのか、どんなことを考えていたのか書けました!大きな花マルです!!これから、たくさん言葉を使って、楽しく書いていこうね。
3月に3人の中学3年生が作文教室を卒業し、4月から新たに作文教室に来てくれる子どもたちがたくさん加わりました。
さあ、新年度のスタートです!
子どもたちの会話や文章を想像して、わくわくしながら新年度のカリキュラムをつくっています。
いっぱい悩んで、たくさん書いて、子どもたちにとって刺激的な時間となりますように。。。
教室でお待ちしています。
4月から作文教室に来てくれている小学3年生と一緒に、”おもしろい”と”つまらない”を考えました。早速ですが、ご紹介します。家族に面白い!と言ってもらえるように書いたお話です。
むかしむかし、あるところに、じいさんとばあさんが住んでいました。ある日、ばあさんは洗たくに、じいさんは竹取りに行きました。
ばあさんが洗たくをしていると、川から熱そうなステーキがふくらみながらジュージューと流れてきました。おばあさんはステーキを取り、じいさんと食べようとしたら、中から熱太郎が出てきました。熱太郎は、唐揚げが大好き、好きな事はプールだったので、婆さんが作った唐揚げをばくばく食べ始め、少ししたらプールでではなく川でびちゃびちゃと遊びました。夜は寝相が悪くて、じいさんと婆さんのところまで転がっていきました。朝になると熱太郎は、鬼退治ではなく巨人退治に行きました。ばあさんは袋に唐揚げを入れて熱太郎に渡しました。巨人は寝ていたので、とげをさして、宝を取り戻しました。おしまい(小3)
大好きな2人の弟を桃太郎ならぬ熱太郎に仕立て、随所随所に誰もが知っている昔話のモチーフを入れました。川に熱々のステーキが流れてくるはずはないのに、読んでいるとあら不思議、熱そうなステ-キがなんの違和感もなく脳内で流れてきます。家族のみならず、作文教室に来ている生徒さんも「面白い!!」と読んでいた作品です。
静岡県の緊急事態宣言も解除され、子どもたちの生活リズムが少しずつ戻りつつあります。
「少しでも参加に不安を感じる時は作文教室はお休みして大丈夫だからね。」と子どもたちに伝えてあり、なかなかみんなが揃うことがありません。マンツーマンのクラスも増やしました。以前のようなおしゃべりは出来ませんが、作文が大好きになっちゃう教室を今後も変わらず目指していきます。
友達の意見を聞いたり文章を読んだりすることで、自分の考えがどんどん広がって、スイスイ文章が書けちゃった!そんな体験を子どもたちにはたくさんして欲しいです。そして、刺激しあえる仲間がいることで、世の中のことや他人の気持ちに興味を持ってくれる子どもたちが増えるといいなあと願っています。
今年度の前半は、文の基本型や表現方法について学びました。後半からは、意見文やエッセー 、創作文を書いていく予定です。時事問題もたくさん取り入れていきますよ。