おもしろい話
4月から作文教室に来てくれている小学3年生と一緒に、”おもしろい”と”つまらない”を考えました。早速ですが、ご紹介します。家族に面白い!と言ってもらえるように書いたお話です。
むかしむかし、あるところに、じいさんとばあさんが住んでいました。ある日、ばあさんは洗たくに、じいさんは竹取りに行きました。
ばあさんが洗たくをしていると、川から熱そうなステーキがふくらみながらジュージューと流れてきました。おばあさんはステーキを取り、じいさんと食べようとしたら、中から熱太郎が出てきました。熱太郎は、唐揚げが大好き、好きな事はプールだったので、婆さんが作った唐揚げをばくばく食べ始め、少ししたらプールでではなく川でびちゃびちゃと遊びました。夜は寝相が悪くて、じいさんと婆さんのところまで転がっていきました。朝になると熱太郎は、鬼退治ではなく巨人退治に行きました。ばあさんは袋に唐揚げを入れて熱太郎に渡しました。巨人は寝ていたので、とげをさして、宝を取り戻しました。おしまい(小3)
大好きな2人の弟を桃太郎ならぬ熱太郎に仕立て、随所随所に誰もが知っている昔話のモチーフを入れました。川に熱々のステーキが流れてくるはずはないのに、読んでいるとあら不思議、熱そうなステ-キがなんの違和感もなく脳内で流れてきます。家族のみならず、作文教室に来ている生徒さんも「面白い!!」と読んでいた作品です。
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