気持ちの変化を丁寧に書こう
前回に続き、”気持ちは変化を書くこと”、”行動で気持ちを表すこと”、”これからを読み手に想像させること”の3点を意識して書き上げた作文を紹介します。
「今まで聴いたことがないくらいひどい合唱です。」この言葉が担任の先生の口から聞こえてきたとき、いつも元気いっぱいなみんなが静まりかえり、悲しそうな表情を浮かべた。あと少しで初めての合唱コンクール。そんな時に言われた言葉は心にグサッと刺さった。
それから、家でも、学校でも真剣に取り組むようになった。パートリーダーの人の中には、裏で涙を流しながら、自分を責める人さえ出てくるようになった。だんだんとクラスの心がまとまり、1つの合唱に仕上がっていった。気がつくと、クラスの壁にかけられているみんなのメッセージが入ったカウントダウンカレンダーが残り1日を示していた。前日は緊張してなかなか眠ることができなかった。
本番当日。私と友達は誰よりも早く会場について特別に入ることができた。時間が過ぎるにつれてだんだんと人が増えてきた。みんな揃っての最後の練習。どのクラスよりも最後の最後まで練習をしたため円陣を組むことができなかったけれど、先生の掛け声と共に手を上げて心を合わせることができた。先生が「プレゼント」と言って、私たち一人ひとりに一枚のカードを渡していった。クラスで考えた合言葉と写真、そして全員の名前が書かれているものだった。嬉しくて、合唱するときに胸のポケットに入れる約束をみんなでした。
本番約二分前。緊張は頂点に達していた。周りの子たちと一人一人グータッチをして応援しあった。本番が始まった。舞台に立つ。スポットライトがとてもまぶしかった。ピアノが流れだし、みんな口を開ける。最後のほうになると、いつもよりもスピードが速くなった。合唱が終わり席につくとやっと息ができたような気がした。1年生が終わり、二年生、三年生とすべての合唱が終わった。後は金賞発表だけだ。音楽の先生が舞台に立ち、マイクを握る。大きなホールが一気に静まりかえる。
「1年生金賞を掴み取ったクラスは…二組!」
私たちのクラスが呼ばれた瞬間、涙があふれた。嬉しすぎて少しジャンプをしてしまった気がする。スポットライトに当たってキラキラと輝くトロフィーは今でも忘れられない。先生からもらったカードは今、家で大切に保管している。これは一生の宝物で、一生の大切な私の思い出だ。(中一)
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