エッセイを書こう
4月と5月は根拠をあげて意見文を書く練習をしてきたので、6月は楽しくエッセイを書きました。日記とは違い”誰かに読んでもらうこと”を前提に書く文章。たくさんの人気エッセイ本を参考にしながら、さまざまな語り口調で書きます。さくらももこさん風、朝井リョウさん風、向田邦子さん風...読む人を惹きつける文章ってどんな文かな?
その中から、エッセイを書くことが大好きになった生徒さんの文章を2つ紹介します。2つとも同じ生徒さんが書いたものです。
【忘れ物】
忘れ物。それは、忘れたもの。
人間なので、忘れると言う事は仕方がない事だ。
でも違う場合もあるかもしれない。
その日、私は忘れ物をした。それも、 忘れたもの、ではない忘れ物をした。
忘れ物をした帰り、 思い出した。
とっさに戻ろうとした。
でも、一度止まった。
めんどくさいから…
そんな単純な理由で忘れ物、をした。 そういう場合の忘れ物もあるのかもしれない。
【風邪かもしれない】
ある日の夜、少しおかしかった。ちょっと喉が渇いていて、水を飲んでも乾いてしまう。そんな日が2日続いた。2日目の夜、不思議な思いを抱えながら眠りについた。
次の日の朝、異変は起こった。朝起きたら、恐ろしい喉の渇きだった。少しでも和らげようと思って唾をためて飲んだ。 痛みを和らげようとのんだ唾が喉に引っかかって、ものすごく痛かった。喉に針が刺さったようにピリピリした。喉のところにある肉がジグザグして、引っかかっているのかと思った。私はすぐ お母さんに言った。
「喉が痛い。」
風邪だよと言われた。私は、少しむかついた。これまで風邪を引いたことがなかった。それをお父さんは、
「体が強いんだ。」
と言ってくれた。それが嬉しかった。なのに、風邪をひいた。お父さんには言いたくなかった。でも気づかれないはずがない。一緒の家に住んでいるからだ。しかも、何かの変化をすぐに言いたがるお母さんがいるからだ。でもお母さんは一生懸命看病してくれた。その時わたしはこの世界にいる人に問いたかった。犬でも、ウサギでも、誰でも良かった。
わたしが苦しんでいる中、何をしているの?
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